こんにちは。canteraライフキャリアのSINOです。みなさんは、仕事で悩んだとき、何を考えますか。「もっと自分に合った仕事がしたいのに。」「もっと人間関係の良い職場がよかったのに。」もちろん、このように自分の幸せを求めることは、自然なことです。しかし、自分軸の考え方に囚われすぎると、行き詰まりを感じてしまうこともあります。こんなときこそ、私たちが持つ「和の心」に立ち返りませんか。そうすれば、いまの状況を打開できます。その先について、新しい視点で考えられるようになるのです。
行き詰ったとき、日本人のDNAを呼び起こそう
私はキャリアコンサルタントです。これまで多くの方々の、仕事の悩みを聴いてきました。たとえば「今の仕事にやりがいを感じない。」「やりたい仕事ではない。」「職場の人間関係に悩まされている。」そういうお声は、よく聞きます。 仕事をしていれば、こうした悩みは、誰もが抱えがちだと思います。
まして、現代は「自分のやりたいことを追求する」ことが重要とされる風潮があります。 しかし、そうした考え方が、行き詰まりを余計に生んでしまうこともあるかもしれません。こんなときこそ、私たちが古来から受け継いできた「和の心」に立ち返りましょう。そうすれば、新しい視点で違う何かが見えてくるものです。
「和の心」は仲良しコミュニケーションではない
「和の心」は、「周辺の人たちと仲良くすること」と思っている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、違うので、そこは注意が必要です。相手の立場に立って考え、柔軟に協力しようとする心のことです。チーム全体の調和を図るための行動を、自ら起こそうとする気持ちを持っているということをいいます。
自ら協調性を発揮する力は、日本人はとても優れているのです。本人自身は、あまり気づかないものですよね。しかし、日常の気配りや配慮、礼儀やマナー、困っている人に手を差し伸べるなど。これらを、まるで当たり前のように自然と行っているのは、日本人の潜在的な強みです。
訪日外国人は、日本人特有の強みに気づいている
じつは、私、最近、あるYOUTUBE動画にはまっています。日本を訪れた外国人が、日本に来た印象を語り、感激している動画です。円安の影響もあり、2024年9月現在の統計では、なんと月に3万人もの訪日外国人旅行客が、日本の魅力に触れているそうです。
彼らは口々に語ります。「日本人のさりげない気配りや礼儀に、感銘と刺激を受けました。」自国に帰りたくないという人までいます。私たち日本人にとっては、とても嬉しいことですよね。彼らは日本人について、このようにも言ってます。日本や日本人に魅力を感じるその背景には、きっと、古来からの文化が影響しているのではないか。海外の方の声を通じてわかること。それは「和の心」は、現代の私たちに、確実に受け継がれているということです。
「和の心」は、日本人の誰にも引き継がれている
和の心は、日本人のアイデンティティです。私たちが自然と行っている日常の行動に、和の心が表れているのです。しかし、そうやって意識してしていることではないので、自覚する機会は少ないかもしれません。
つらいときこそ「和の心」を呼び起こす
職場での人間関係や、チームワークにも、「和の心」は、大きな効果をもたらします。たとえば、相手の要望を予測して準備を整えるとき。細やかな気配りや、協調性をもって他者と協力し目標達成する力などは、ビジネスの場でも非常に価値のあるスキルです。
しかし、ときにこの強みを見失うときがあります。それは、仕事に興味を持てないと思ったときや、人間関係に悩んだりしたときなどが挙げられます。たとえ、評価されないことに悩むときでも、小さなサポートや、気配りが周囲に与える影響は大きいはずです。信念をもって、職場全体の成功を支えようとする気持ちを、忘れてはいけません。
仕事がうまくいかないとき「自分軸→貢献軸」にスイッチせよ
仕事がうまくいかないとき、私たちはつい「自分軸」で考えてしまいがちです。「環境が悪いからやる気が出ない」といった悩みも自分軸です。「自分に合わない環境だ」という、自分視点から生まれた思いだからです。しかし「貢献軸」で考えることで、視界がグンと開けます。
たとえば「この環境をどう良くできるか」「この職場で自分は何を求められているか」と考えてみるのです。そうすると、自分のやるべき役割が急に見えてきます。その役割を全うすることに力を注いでみるのです。そうすることで、新しいやりがいや、成長が生まれます。仕事への向き合い方が変われば、自然と周囲に一目置かれ、信頼されるようになります。転職するか悩むなら、そこまで仕事に向き合ってから考えるのも、遅くはないかもしれません。
求められる役割に応えることの重要性
「やりたい仕事が見つからない」という悩みも、自分の内側ばかりに意識を向けていることが原因かもしれません。どの職場にも、必ず求められている役割があります。まずは、それを見つけなければなりません。相手が求めるその役割に、自分が応えてあげることに集中することです。相手が喜ぶことをすることが、貢献です。そうすれば、自然と周囲から信頼が得られます。そして、やりがいが生まれるのです。
職場改善を「自分ごと」として捉える
職場の雰囲気が悪いと感じたとき、まずは「自分に何をできるか」を考えてみましょう。たとえば、誰も挨拶さえしない職場であるならば、自分から率先して挨拶をすればいいです。あなたができることを続けていきましょう。
忙しそうで孤立して見える同僚には、一声かけてあげるのも、あなたにできることかもしれません。あるいは、職場で誰も引き受けないような簡単な業務を、率先して引き受けることも良いことです。こうした小さな貢献の積み重ねが、職場全体の調和を生み、自分自身の信頼につながります。
意地悪な先輩がいてどうしても嫌というならば、それは、いまがあなたの学びの時だからです。近い将来、あなた自身が先輩になったとき、後輩をいつも助けてあげられる先輩になればいいのです。困っている現状を、正直に上司に相談してみたり、小さな提案を行うことも、いまできる大事なことです。環境改善のためのあなたなりの行動は、信頼を得るきっかけとなります。そして、自分自身のモチベーションを高めてくれます。
感謝の心がもたらす、仕事の成功
「和の心」は、感謝の気持ちの大事さも教えてくれます。日々の小さな出来事に感謝する。そうすれば、心に余裕が生まれます。また、自分が他人から感謝されたという経験は、仕事の「やりがい」を再確認させてくれます。
感謝の気持ちは、面接を成功に導く
私は、長年、大学生の就職活動を支援しています。私は「面接が苦手」という学生を、数多く優良企業の内定へと導いてきました。いまの就活生が企業の面接までこぎつくには、まずエントリーシートを提出しなければなりません。いわゆる書類審査というものなのですが、ここで落とされてしまう人も大勢います。
面接を受けるチャンスが得られたということに、まずは「感謝の心」を持つように伝えます。企業の人事の方が、評価してくださったからこそ面接の場がある。緊張は明らかに「自分軸」です。有難いな、という気持ちを持って、誠意をもって面接官の質問に答えることに集中するように、と伝えています。こういった気持ちの切り替えが、就活生をぐんぐん成長させます。たとえ不合格でも構いません。挑戦できたことに感謝し、ここで得た学びを振り返ることで、次のステップへの糧になります。
「ありがとう!」をたくさん集めれば成功する
仕事や人間関係の悩みを抱えているときこそ、『和の心』を思い出してください。自分に役を与えられたら、それをどのように全うするか、自分に何ができるのか。それを考えて行動すること。「ありがたい」という気持ちを持ち続け、周囲に貢献しましょう。
社会は、誰かに感謝されると、なにかの価値が生まれます。喜ばせている人の数だけ、経済的利益も増えるようになっているのが社会です。成功者は「ありがとう!」をたくさん集めている人。これが運気を呼び、豊かなキャリアを築いくカギになります。